Friday, June 18, 2004

アンデス地方

音楽は言葉から派生したものだと思うから、(ていうか、言葉自体音楽というか
メロディだと思うけど)このポルトガル語だかなんだか知らないけれども、この
言語の響きが心地いいのですた。言語の持つイントネーションとかリズムとか、
ぼくらは小さい頃から英語に親しんで来たわけではないけれども、英語表記とか
ラジオとか結構英語という言語が喋れはしないんだけど近しい存在なことは確か
で、もう新鮮な響きはないんだと思う。


昔、ミッシェル・ポルナレフというフレンチ・ポップスのヒトがいたけど、その
とてもわけわかんないフランス語がいい雰囲気で美しいメロディと相俟って一世
を風靡したわけなんだけれど、更にワールドワイドに活躍したいとのねらいから
か、ある日突然、英語で唄いはじめて、それからは人気は下降線を辿るのみで、
ヒットも出なくなってしまった。



やはり、考えてみると歌なんて何いってるかなんてわけわかんなくても、いいも
のはいいし、それに言葉にうまく乗るメロディっていうのは、言語によって異な
ってくるだろうし、ミッシェル・ポルナレフが、英語で唄うために英語の歌詞に
メロディをつけたのか、純粋にメロディが先ずあって、そこに英語の歌詞を充て
はめたのかどうかは知らないけれど、いずれにせよ、彼の歌の歌詞のエキゾチッ
クな響きこそがすべてとまではいわないけれども、楽曲の印象に大きく影響して
いたことは確かなことのように思えるのですた。


だから、おフランス語で唄うポルナレフは素敵だったけれども、英語で唄いはじ
めたポルナレフはどこにでもいるような陳腐な歌手になりさがってしまった。そ
んな気がします。



で、つまり、ぼくにとってポルトガル語やスペイン語はとっても新鮮な響きであ
って、その言語で作られた楽曲が面白いと思い楽しめるのは当然なことなのかも
しれない。



そんな風に思うのです。